老化で顔が伸びる噂の真相は諸説ありますが、実際に顔の寸法が長くなる研究結果も多数出ています。
また、顔の寸法が変わらなくても姿勢の悪化などで顔が長く見えてしまう問題もあるようです。
老化が顔の長さに与える影響を徹底調査してきました。
化粧品大手の資生堂は、20代から60代にかけて平均3cm顔の長さが伸びる研究結果を発表しています。
顔が伸びる理由は、顔の下半分がたるんでずり落ちてしまうこと。
つまり骨格が変わるのではなく、頬や顎のたるみによって顔が長くなる仕組みです。
年齢よりも若く見える方は、顔の下半分がキュッと引き締まっている共通点を持ち、若くても顔の下半分が長い方は老けて見られてしまいます。
アンチエイジングと小顔対策をする場合、老化で顔が長くなる顔の下半分を重点的にケアすれば良いと思われがちですが、老化で顔が長くなる原因の根本は頭皮にあることが多いです。
顔の筋肉(表情筋)は頭皮とつながっています。
老化によって頭皮が硬くなると、表情筋に力が入りにくくなり、頬や顎、目尻などがたるんでしまいます。
もちろん、顔のスキンケアやマッサージも大切ですが、頭皮マッサージを行ってあげると、日常生活の中で表情筋が鍛えられて、老化による面長化を防ぐことができます。
老化で頭皮が硬くなると、後頭部の筋肉が縮んで首の上に顔が垂直に乗らなくなってしまいます。
全般的に顔が前方向へ傾斜するように姿勢が悪化し、おでこが突き出て下アゴが下がる状態になります。
こうした状態になると、寸法では大きな差はなくても、他の人から見ると顔全体が長く見えてしまうので注意しましょう。
また、老化および頭皮の硬直によって抜け毛が増えると、おでこが広がってしまって額からアゴ下までが長くなる問題もあります。
頭皮の硬化が原因で姿勢悪化すれば頬やアゴのたるみも悪化するため、見た目と寸法の双方で顔が長くなる仕組みです。
老化で顔が伸びる症状を防ぐ場合は、以下の取り組みを行いましょう。
まずは根本の原因にある頭皮をマッサージすることを日課にしましょう。
つむじなどのツボ押しをするとともに、入浴時のシャンプーをする際にしっかりと揉みほぐしてください。
姿勢悪化を防ぐ意味で、顔全体を後ろに乗せるようなストレッチをすることも大切です。
特に前屈みでPC操作するデスクワークの後は、背筋と首回りのストレッチをするメリットが大きいです。
もうひとつ効果的と言われている対処法が、たくさん噛む習慣をつくることです。
歯と顔の大きさは密接な関係があり、たくさん噛むことで頭皮や表情筋が鍛えられると言われています。
たくさん噛めばよいものではなく、奥歯だけではなく前歯を使うなど、バランスよく歯とアゴの筋肉を使うことが大切です。
頭皮マッサージやその他の小顔対策をしても変化が現れない方は、普段の食事で噛む回数を増やす、もしくはガムを食べるなどして歯とアゴを鍛えてみてください。